人材派遣と人材紹介は、「人材」という言葉は共通しているものの、この2つは雇用形態をはじめとする、様々な面で違いが見られます。そのため、転職を行うに当たって、両方の違いを理解しておく必要があります。そこで、それぞれのサービスの特徴について解説します。
人材派遣の特徴
人材派遣の大きな特徴は、派遣サービス会社と登録をし、派遣企業で働くことです。つまり、ワーカーを雇う会社は、派遣サービス会社となります。雇用契約結ぶ企業と、実際に働く派遣先が異なことがポイントです。そのため。派遣スタッフに賃金を支払う会社は、派遣先の企業となります。ただし、給料形態は時間給です。
また、人材派遣は派遣会社の面談を受けたあと、紹介された派遣企業の書類選考や面接を受けずに済むことが一般的です。そのため、派遣スタッフとして登録を終えてから、比較的スムーズに仕事に就けます。就業時間やスキルなど、様々な側面で希望に合った条件で働ける派遣企業で働くことが可能です。一方で、法律により同一の組織内では、3年しか働けないデメリットもあります。そのため、人材派遣は正社員に固執せずに、経験とスキルを武器に、キャリアップを実現したい方におすすめです。
人材紹介の特徴
人材紹介の大きな特徴は、仕事を紹介する転職エージェントではなく、実際に働く企業と雇用契約を結ぶことです。また、基本的に「正社員」を前提とした紹介なので、正規社員で安定したポジションと収入を得たい求職者が向けのサービスです。ほとんどのケースで、ワーカーと企業が無期限で雇用契約を交わすため、給料体型は月給制であることが一般的です。派遣スタッフでは体験できないような重要な業務を任せてもらえる可能性が高く、達成感を実感できるでしょう。もちろん、同一企業に無期限で在職することができ、自分の意志とは無関係に、契約満了を迎えることはありません。また、福利厚生面で、派遣では利用できない資格習得支援などを利用できることも魅力です。各企業によって、福利厚生に差はあるものの、資格取得費用の一部または会社に負担してもらえる可能性があります。
それぞれの特徴から考察した2つの違い
人材派遣と人材紹介の違いは、雇用契約・雇用形態、給料の受給形態です。また、派遣会社と企業どちらと契約を結ぶかによって、有期雇用となるか、無期雇用となるか、雇用期間も変わるため注意が必要です。求人によっては、派遣のほうが紹介型に比べると、時間給が高いこともあります。ただし、紹介型のほうが無期限で働けるため、安定した収入につなげていきやすいでしょう。
また、雇用形態の違いは、入社後に担当できる仕事内容にも大きな影響を及ぼします。ライフスタイルに合わせて、経験を武器に転職を進めたい人には、派遣が向いているでしょう。一方、フルタイムの安定したポジョションで腹たきたい人には、人材紹介がおすすめです。どのようなポジョションで働くかによって、今後の人生が大きく変わる可能性があるため、両方の違いを比較して、自分に合った働き方を探すことが大切です。
